中野区うつ回復日記

東京中野区で、うつ回復しながら父親になる男の雑なエッセイ

レジ袋有料化したらクレジットカードをなくした

賛否を呼んでいるレジ袋有料化であるが、その良し悪しはともかく、事実として私は施行以来、クレジットカードを2度もなくした。

 

 

このブログでADHDの話をするのは初めてだが、じつは私はADHD傾向(いわゆるグレーゾーン)だとも指摘されているのだ。

多動はあまりないが、注意欠陥はまあまあマズい、というレベルらしい。*1

 

 

昨今、ネットのおかげで、黙っていても発達障害についての話はよく耳に入ってくる。事前にその知識があったので、いざ自分がそうだと言われても『なるほど』とすんなり納得することができた。

もともと子供の時分から、抜け・もれ、うっかりの類が多いのは自覚しており、とくにマルチタスクの状態に放り込まれると、それがいっそう顕著になるのである。

 

そんな私にとって致命的なのがレジ袋有料化…というわけだが、たぶん聡明で注意ぶかい諸兄におかれては、レジ袋有料化の何がどう影響するのか、想像がつかずにピンとこないかもしれない。

 

実際、レジ袋が有料化されてから起こった変化は大きいのである。

 

たとえばスーパーマーケットに買い物に行ったと仮定しよう。

買い物かごをもって、いざレジへ。

 

まず、エコバッグを持参せねばならぬ。*2

エコバッグを忘れることが無いように、気を付けねばならない。

 

次に、会計の前にエコバッグを用意せねばならぬ。

小さくたたんであるエコバッグをカバンから取り出し、広げておく作業が発生する。

 

会計を行う時にはクレジットカードやスマホを使って会計をするので、それらを取り出さねばならぬ。

 

精算処理を待っている間、カバンを片手に、もう片方の手には広げたエコバッグを持っているので両手がふさがる。

その状態で返却されてきたカードを受け取って財布に入れたり、 次の人を待たせないように速やかに買い物かごを移動せねばならない。

 

こうなると、マルチタスク苦手人間である私はどうするか。

クレジットカードを財布の所定の位置ではなく、一時的にポケットに入れたりして、とりあえず袋詰めコーナーに行こうとするのである。

 

そして、注意力が欠けているからして、一度ポケットに入れたつもりがカードを落としてしまったりする。カードがエコバッグにまぎれこんでしまっていることもあった。

あとでカードを財布にしまおうとポケットをまさぐった時に、初めて「カードがない」ことに気づくのだ。

 

 

昨今広がり始めているセルフレジは、個人的には非常にありがたい存在である。

『レジ係の人や、次の順番待ちの人とのスマートな連携』をする必要がない。

自分のペースでひとつひとつ、会計作業をし、支払をし、カードをしまい、袋詰めすればよい。少なくともマルチタスクにはなっていないから、私の場合はミスが起こらずに済む。。

 

 

もちろん、ただのてめえの不注意であって、自業自得だと言われればそれまでなのだが、レジ袋有料化の前まではクレジットカードを紛失したことは1度もなかったのである。

 

子供のお遣いかといわれるような低レベルの話ではあるが、そもそも苦手分野だからこそ、新しいルールに適応するのに時間がかかる。それには大人も子供もない。

世の中が変容するということは、こういう些細なことでも小市民の日々の生活に影響してしまう。生活習慣をプチ改善して、少しずつ対応してゆこう。

 

*1:発達障害者かどうかの診断を医者が確定するのは、なかなか敷居が高いことだそうだ。そのため、私は正式な診断は受けていない。社会生活に著しく支障はきたさないであろう、というレベルだとして、わざわざ時間や費用をかけて診断してもらうことはコストが高すぎる、というロジックである。

*2:これは国の法律上、というよりも我が家の法律上の義務である